Categories
レビュー

買ってよかった在宅勤務ガジェット BEST 3

緊急事態宣言宣伝が明けて早2週間。みなさんいかがお働きですか?

当社イノベーター・ジャパンは、6月を最も生産性の高い働き方を見つける期間として、特に勤務場所に縛りを設けず、各メンバーがオフィス勤務・在宅勤務・Work Near Homeを織り交ぜながら最適なバランスを探っています。

今のところ私はオフィス80%:リモート20%がリズムに合っている気がしています。ちなみに当社の東京オフィスは2014年に移転してから生産性を高めるための工夫をし続けてきました。

緊急事態下の在宅勤務も「作業」効率は悪くなかったのですが、立ち上げ段階のプロジェクトの進行などチームでのクリエイティブワークのスピードが上がらないことにもどかしさも感じていました。

今回在宅勤務をされたみなさんも、生産性や快適性を上げるために色々工夫されたことと思いますが、私が「これは買ってよかった!」と思うガジェット BEST 3を紹介したいと思います。

第3位 スイッチャー

Blackmagic Design ATEM Mini
※品薄により価格が高騰中?

リモートワークと言えばビデオ会議。ビデオ会議がこれほど手軽でなければリモートワークの難易度は何倍も高かったと思います。

実際に毎日矢継ぎ早にビデオ会議を行っていましたが、画質の重要性を感じていました。画質といっても画素数とかではなく、画(え)の品質についてです。人によっては肝心のお顔が見切れていたり、逆光で全く表情がわからなかったり。

気心の知れた同僚同士であれば画質はそれほど重要ではないかもしれませんが、大切な商談ではその印象で勝敗が分かれるかもしれません。

一般的にはPC内蔵のカメラやUSB接続のWebカメラを使うと思いますが、ほとんど設定要らずで手軽な反面、自動補正が裏目に出てイマイチな画質になることが多いと感じました。

そこで元々所有していた一眼レフカメラをWebカメラ代わりに使ってみたところ、これまでのものとは雲泥の差の画質。フォーカスや絞りをマニュアル設定にすることで、ベストな画質をキープすることができます。

しかし一部のカメラを除いてそのままPCに接続することはできません。そこで必要になるのがスイッチャー。正確にはビデオキャプチャーがあれば十分なんですが、今回買ったBlackmagic DesignのATEM Miniは一般的なビデオキャプチャーほぼ同等の価格で最大4チャンネルの映像ソースをヌルッと切り替えられるスイッチ機能を搭載しているので断然オススメです。

第2位 PCモニター

LG 27UK850-W

在宅勤務を始めてしばらく悩まされていたのが肩と首のコリ。在宅勤務に限ったことではないのですが、ノートPCでずっと仕事をしていると、常に俯く姿勢になり重い頭を筋肉で支え続けることになります。

これを改善してくれるのが外付けのPCモニターを使ったデュアルディスプレイ環境。ノートPCのディスプレイの上辺に繋がる高さに設置すると、画面間の移動もスムースで、首肩の負担も減りかなり快適です。

東京都のテレワーク助成金が支給されるのを待ってしまったのですが、もっと早く買っておけば良かったと少し後悔しています。

第1位 ヘッドフォン

BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700

何と言っても在宅勤務で大活躍してくれたのが、BOSEのノイズキャンセリングヘッドフォン NC700。マイクが内蔵されているため、ヘッドセットとして使うことができます。

ヘッドセット自体は安いものから色々あるのですが、まず有線接続タイプはコードが鬱陶しくて仕事しながらの会話には向かない。Bluetooth接続のイヤフォンタイプもたくさんありますが、どれもバッテリーが数時間しか持たないため、終日使う道具としては満たされない。

そこでBluetooth接続のヘッドフォンタイプに行き着くわけですが、バッテリーはフル充電で18時間持つので2〜3日は充電なしで使えます。また、安価なヘッドフォンは長時間着けていると耳や頭頂部が痛くなるものが多いのですが、BOSE NC700は身体に触れる部分は全て柔らかいので、どこも痛くならず快適。

さらに、ノイズキャンセリング機能がかなり強力なので、家庭内の生活ノイズも全く気にならず、内属マイクも周囲のノイズをカットしてくれるので、ビデオ会議の相手にも迷惑をかけることがありません。

ヘッドフォンとしてはやや高価な部類ですが、在宅勤務の生産性や快適性を上げるという意味でこれ以上にコスパの高い投資はないと思いました。

もし、みなさんのおすすめガジェットがあればコメント欄で教えてください!

Categories
レビュー

B&Oでつくるオフィスの音環境

みなさん、オフィスにBGM流してますか?

イノベーター・ジャパンでは、「オフィスは最重要なオウンドメディアである」という考えで、ステイクホルダーにどう影響を与えるかということを日々考えながらオフィス空間をデザインしています。

もちろんオフィスが最も影響を与えるステークホルダーは社員。ということで、社員に会社のビジョンやバリューを感じてもらいつつ、最も気持ちよく働ける環境をつくろうと、毎週異なるチームがアイデアを出し合いながら試行錯誤しています。

オフィスにグリーンを配置するなど、視覚的な工夫はわかりやすいのですが、意外と影響度が高いのが聴覚的なところ。完全な静寂だと落ち着かなかったり、社員同士の会話が際立って集中できなかったりします。文字通り、環境のバックグラウンドとなる音環境をつくるのは意外と難しいです。

当社では、オフィスを移転して来た当初から、JBLのスピーカーを天井から吊り下げてBGMをかけているのですが、スピーカー以外にもアンプや配線など設置するのに結構なコストがかかります。また、スピーカーからの距離で聴こえる音量がかなり異なったり、アンプの近くだとファンが発生するノイズが気になったり、課題も多いのが実情です。

BANG & OLUFSEN

そこで、B&Oのワイヤレススピーカーをお借りして、より良い音環境がつくれないか試してみました。オーディオに詳しい人はご存知かもしれませんが、B&O(Bang & Olufsen)はデンマークの高級オーディオブランドで、音質はもちろんのこと、アルミニウムを削り出した筐体を使うなど、非常に高いデザイン性を持つのが特徴です。ちなみに、当社もデンマークにデザインオフィスを置いて現地のデザイナーと協業することがあるので、勝手に親和性が高いブランドと思ってます 笑

今回お借りしたのは、BEOSOUND 2という比較的大きな円錐状のスピーカーと、BEOPLAY M3というコンパクトなスピーカーの2台。いずれも電源コードを挿すだけで利用可能で、大掛かりな配線は一切要りません。BEOSOUND 2は、アルミボディの近未来的な造形で、インテリアパーツとしてもかなり目立ちます。

BANG & OLUFSEN
スマホアプリ

B&OのワイヤレススピーカーはBluetoothで繋ぐことも可能なのですが、WiFiに繋ぐことで専用のスマートフォンアプリから細かな設定をすることができます。当社のオフィスでは、BEOSOUND 2をセンタースピーカーとしてオフィス中央に、BEOPLAY M3をサブスピーカーとしてカフェスペースに設置し、業務で使用しなくなったMacBookをBGMプレイヤーとして運用してみることにしました。

少しだけ手こずったのが複数台のスピーカーへの音声出力設定でした。MacBookと2台のスピーカーを同じWiFiに接続すると、いずれのスピーカーも出力候補に出てくるのですが、複数を同時に選択することはできません。そこでスピーカーの「LINK」という機能を使います。BEOSOUND 2をメインスピーカーとして、BEOPLAY M3をLINKさせると、MacBookからはBEOSOUND 2に出力すれば両方のスピーカーを鳴らすことができます。

BEOSOUND 2

BEOSOUND 2

音の印象ですが、BEOSOUND 2は音の解像度が非常に高く、低音から高音まで綺麗に鳴ってくれます。ダイナミックレンジが広いためか、環境音に埋もれずに音が際立つため、比較的小さな音量でも十分に聞こえます。BGMとしてはこれが非常に有効で、音量が仕事の邪魔することなく心地良い音環境をつくることができます。

BEOPLAY M3

BEOPLAY M3

BEOPLAY M3はコンパクトなので、BEOSOUND 2には及ばないものの、BGMとしては十分な音量と解像度を持っています。カフェスペースに忍ばせることで、スピーカーの存在をアピールし過ぎることなく、ミーティングやリフレッシュタイムに最適な音環境をつくることができ、来客や面接の際にはボタン1つでBGMを止めることができます。

これまではオフィス=事務所という考え方が主流で、業務に直結する要素以外はあまりは意識されてきませんでしたが、今やオフィスの快適さによって、社員の満足度や採用の決定率が大きく変わる時代になりました。BGMも快適さを大きく左右する一要因なので、意識される企業が増えてくるかもしれません。新規に音響設備を整える場合、こういったワイヤレススピーカーは手軽にかつオフィスのデザイン性も向上してくれるため、有効な選択肢だと思います。

現在は毎週チームが選曲してBGMをかけているのですが、音楽だとどうしても個人の嗜好によって好き嫌いが分かれてしまうのが難しいところ。B&Oでは生産性の高まるBGM(!?)も研究されているみたいなので、今後色々と試してみたいと思います。

個人的には、BEOPLAY A1というポータブルモデルをキャンピング用に欲しいなと思ってます!

Categories
プライベート レビュー

おすすめのヘルスケア系ガジェット – Garmin・Withings・Zwift

巷ではDeNA社の運営するWELQを筆頭に、「キュレーションメディア」が続々と記事を非公開化し、ここしばらく日本のインターネット界隈でバブル化していたブームが沈静化しようとしています。

信頼性なき医療メディア「WELQ」に揺れるDeNA、MERYを除く全キュレーションメディアを非公開に

個人的な解釈では、本来キュレーションとは「情報を収集・整理する」という意味なので、それらのメディアがやっていることはキュレーションではないと思っているし、小学生のサッカーのように、どこもかしこも「流行り」のビジネスモデルに群がる日本のインターネット系企業には以前からげんなりしていたわけです。

そもそもの経営哲学が無い企業が多いのが、グローバルなサービスやプロダクトが生まれてこない元凶のような気がしています。

 

それはさておき、今回WELQの事件では「人間の健康に関わる」という点で問題が大きくなりましたが、自分の健康を管理するためには、どこぞのメディアの発信する情報を鵜呑みにするだけでなく、まず自分の状態を把握するということが必要です。

ビジネスと同様に飛び道具のようなものは存在しなくて、

現状把握 → 目標設定 → KPI設定 → PDCAサイクル

しか自分の健康を管理する方法はないと思っています。

自分もちょうど1年前に急性虫垂炎で入院してから健康に対する関心が一気に高まって、以前から定期的にやっていた筋トレだけでなく、遅延性フードアレルギーやホルモンバランスの検査をしてみたり、有酸素運動や腸内環境改善など自分の身体のメンテナンスに気を遣うようになりました。

【退院】ノロウィルスではなく急性虫垂炎でした

こういったヘルスケアは、ただそれだけやっていると退屈なので、数値として見える化し、ゲーミフィケーションして自分が楽しめる仕組みを作ってしまうのが一番。

そのためにヘルスケア系のサービスを色々組み合わせて使っているわけですが、最終的に行き着いた形がこちら。

まず、分散する情報を集約して定点観測するためのダッシュボードとして使っているのがGarmin Connect。同じようなアプリは他にも色々あるけれど、後述するサイクルコンピューターといえばGarmin、GarminといえばGarmin Connectということで、今のところこれに落ち着いてます。機能的にはいいんだけど、UIデザインはもう少しなんとかなるんじゃないかと。

健康状態

日々の健康管理の基本は体重と血圧の測定。ということで、これまで使っていた体重計が壊れたのを機にWithingsのBody Cardioを導入しました。

普通の体重計が2,000円くらいから販売されているのに対し、Body Cardioは20,000円超。10倍くらいお値段ですが、1台で体重・体脂肪はもちろん、水分量、心拍数、脈波伝播速度(血圧みたいな指標)に加えて今日のお天気まで教えてくれます。

乗るだけで人を判別して、WiFi接続で勝手にデータをアップロード、1年に1回 USB充電するだけのお手軽UIも毎日続けるためには必要な要素。

国内メーカーの体重計も色々と調べたのですが、自社のアプリでデータが見られるだけで、他社サービスとの連携が圧倒的に弱いのがイケていない。今のご時世、外部連携できないサービスは存在していないのに等しいです。

運動量(日常)

iPhoneにプリインストールされているヘルスケアでも歩数は計測できるのですが、特にオフィスにいるときは常にiPhoneを持ち歩いているわけでもなく、いまいち役に立たず。Apple Watchはデザインやコスパの面で個人的になし。

サイクルコンピュータと連携して心拍計としても使えるということでGarmin vivosmart HRを日常の活動量計として使っています。
買ってから気付いたのですが、iPhoneと連携してメールや着信を通知してくれるし、iTunesのコントローラーとしても使えます。そういう意味では「スマートウォッチ」として売ってもアリなレベルです。

肌が弱くずっとつけてるとかぶれてしまうのと、スーツの時は少し安っぽい感じになってしまうのでつけられないのが難点。

運動量(サイクリング)

ここしばらくハマっているロードバイク。有酸素運動は比較的長時間かかるので、せっかくならそれ自体が楽しいことの方がいいということで始めたところ、見事に泥沼にハマっています。パーツを取り替えてチューンアップするミニ四駆的な要素や、エンジンである自分自身を鍛えないと速くならないというストイックさなど、男子のハマる要素が盛りだくさん。

スピードや走行距離はもちろん、自分のパフォーマンスを可視化するために心拍数、ケイデンス(ペダルの回転数)、パワー(ペダルにかかる力)、獲得高度など多くの数値を計測する必要があります。それを行うのがサイクリングコンピュータ(略称 サイコン)。その代表的なメーカーがGarminで、自分は中級機のEdge 520という機種を使っています。

仕事で帰りが遅い時や雨の日は乗れないので室内トレーニング。Zwiftというサービスを使うと、一昔前のセカンドライフのような仮想空間を世界各国のユーザーと一緒に走ることができます。信号や車がないため、むしろ安全で理想的な状態でトレーニングすることができます。

 

これらのデータがGarmin Connectに集約されることで、自分の健康状態が(部分的に)可視化され、今のところ楽しみながらチューンアップしています。

その他のアプリ同様、Garmin Connectにはソーシャル機能もあり、本来友達同士で切磋琢磨しながらフィットネスを楽しもう、というコンセプトなのでしょうが、なぜか自分の周りには使っている人がほぼいないのがさびしいところ。以前使っていたFitbitはユーザー多かったんですけどね。

というわけで、みんなで楽しみながら健康を維持しましょう!