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ビジネス 独り言

カオスは悪者じゃない

イノベーター・ジャパンでは、不変の価値観として4つのVALUESを掲げています。

  • LOVE
  • CHAOS
  • GROOVE
  • ENJOY

しかし、CHAOSだけがいまいち共通の理解を得られず浸透しないのですが、これが当社だけでなく日本全体が抱える大きな課題のような気がしています。

CHAOS(カオス)の辞書的な意味は「天地創造以前の混沌」で、全ての物事はカオスの状態から始まるということです。要するに、カオスは新しいことを始める時には当然あるべき状況

しかし、(日本において)一般的にはカオスは良くない、避けるべき、入ってしまったらいち早く抜け出すべき状態という風に捉える人が多いのが現状。

そのために、新しいことを始める時でも、カオスを避け、理路整然とルールを決めようとし、リスクを排除することに異常に労力を使ってしまう。結果、なかなか始まらなかったり、始まる前に立ち消えになったり、その間に他者に先を越されたりする。

こんなことが日本の至る所で起きているのではないでしょうか?

カオスとは、未知で、見ようとしても見えないからカオスなわけで、極論まずは飛び込むしかないんです。

一旦飛び込めば、色々なものが見えてきて、その情報を頼りに進むことができ、期待していた結果に行き着くこともあれば、想定外の成果を得られることもあります。

もちろん何の成果にも結びつかないこともありますが、その経験自体が価値を持っているので、決して損することはありません。

逆に、飛び込む前に見えてるのであれば、それはカオスではなく、特に新しいことではない証拠です。

余談ですが、「新しいことを提案してくれ」というクライアントに対して新しいことを提案すると「他社事例が無いとできません」といったことがよくあります。。

少し楽観的過ぎる考え方かもしれませんが、この楽観性が新しいチャレンジやイノベーションには必要だと考えています。

カオスに積極的に飛び込み、むしろ楽しんでしまうくらいの感覚。

当社は社名にも「イノベーター」を掲げているので、そんな価値観を大事にしていきたいと思ってます。

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やりたいことが見つからない症候群の原因

チームラボ・猪子氏が語る、「やりたいこと」を見つけるたったひとつの方法

を読んで色々と考えてみた。

自分の会社でキャリア面談をしていても、やりたいこと(WILL)が明確に見えている人と、そうでない人が大きく分かれる。

以下、自分なりの仮説。

やりたいことを見つけるためにはセンサーとなるアンテナが必要。

そのアンテナは幼少期に遊びを通して立てられる。

しかし、「教育」や親の期待によって、アンテナが感じているものと異なることをし続け、次第にアンテナの感度が下がり、しまいには圏外になってしまう。

それが「やりたいことが見つからない」症候群の主な原因のような気がする。

実感として、親や先生の言うことをしっかり守ってきた、いわゆる「優等生」の方がこの状態になっているケースが多い。

では、やりたいことが見つからない症候群にならないためにはどうすればいいか?

自分のアンテナに正直に生き続けるしかない。

親や先生は、自分達の価値観を押しつけず、子供のアンテナを尊重してサポートすることが役目。そして、自分のアンテナを信じ、自信を持って行動できるようにしてあげることこそが本来の教育のはず。

大学選びや就職活動にも口を出してくるような親は典型的なNGパターン。

一度圏外になってしまったアンテナは、果たして復活させることができるのか。

できると信じて処方箋を探りたい。

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サドルの高さから見える価値観の違い

いよいよ今年もロードレースの祭典ツール・ド・フランスの季節ということで、昨年のレースの映像を観ていたところ、解説の栗村氏が興味深い話をしていた。

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自転車のサドルは、ヨーロッパだとおばさんでも高く設定するが、日本だと止まった時に足が付くように低くしている。

ロードバイクやMTBに乗る人はご存じだろうが、自転車のサドルは、ペダルが最も下に来た時に足が伸びきる高さに設定するのが最も運動効率が高い。しかしながら、この高さだとサドルに座った状態では地面に足が付かない。

日本では、万が一の時に安全を保てるように、運動効率よりも地面に足が付くことを優先する。一方ヨーロッパでは、運動効率を優先して、万が一の時はサドルから降りればいいというスタンス。

この価値観の違いが、社会のいたるところに見られる気がする。

多少極端だが、

  • 万が一に備えたお受験戦争 → 幼少期の大切な時間を犠牲
  • 万が一に備えた大企業就職 → 本当にやりたいことを犠牲
  • 万が一に備えた生命保険加入 → 今使える資金を犠牲

あるかわからない未来のリスクのために今を犠牲にする傾向が、日本ではかなり強いように思う。

個人的には、犠牲は最小限に、今しか得られないことを最優先すべきと思うわけですがいかがでしょう?