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時事問題

5年制大学

何日か前の日経新聞に「大学を5年制にするべき」といった記事があった。

最初半年を社会経験に、最後半年を就職活動に費やすというもの。

個人的には大賛成。

普段仕事している中でも、「あー大学でもっと真面目に勉強しておけば」とか「今大学に行けたらこんなこと勉強したい」ということが多々あるので、ある程度社会経験を積んでから大学に行くというのは良いことだと思う。

就職活動にしても、長い人だと大学3年の後半から4年の前半まで大学そっちのけで時間を費やす。4年制なら1/4を、短大なら1/2を就職活動に費やしていることになる。一体何のために大学に行っているのかわからない。まぁこれは半分企業側が設定していることだし、裏を返せば企業側も「大学の授業なんか出ても…」というのが少しはあるんじゃないかな。

確かに日本の大半の大学生がそう考えながら4年間を過ごしているんだと思う。(真面目に出てる学生さんにはごめんなさい)

自分もそうだったから偉いこと言えないけど、日本の大学の形骸化はこれからの国際競争の中でかなり大きな問題になる気がする。

日本だと「4年間思い切り遊んで辛い社会人生活に備えましょう」的なところがあり、大学の学部なんてほとんど関係なしに就職活動を行う。ほとんどの場合、新入社員は皆一様にド素人なわけである。

一方欧米では(全てか知らないが)大学を卒業するために結構頑張って勉強し、就職もその延長線上にある道に進むのが普通。つまり新入社員でもある程度専門性を持っておりそれなりに即戦力となる。

この差が数万人の単位であるとすると、GDPに与える影響はかなりのものだと思う。

最近「ゆとり世代」批判があるみたいだけど、ずっと前の世代から「ゆとり」だったりして。

日本の英語教育といい大学といい、本質的なものに変えていかないとマジで日本沈没してしまいますよ。

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