ジェネレーションZのインターン生に聞いてみた

イノベーター・ジャパンでインターンシップとして一緒に働いている安藤さん(本名)に、デジタルネイティブな現役大学生のメディア環境について色々聞いてみました。 インタビューPodcastはこちら 安藤さんプロフィール 岐阜県在住 愛知県内の大学3年生 20歳男性 デジタル機器利用について 中学校で自分のスマートフォンを手に入れた。 フィーチャーフォン(ガラケー)は使った事がない。 大学(デザイン系)でPCを使うようになった。 主にAdobe系のソフト オフィス系は論文でWordを使う程度で、ExcelやPower Pointはほとんど使わない。 キーボードよりもフリックの方が早く入力できる。 メディア・SNSについて Instagram・LINE・Twitterを主に使っている。 Instagram 写真を共有するだけでなく、様々な情報を検索するためのサービス。 プロフィールページの上位に表示される写真には気を遣っており、定期的に刷新し、不要な写真はアーカイブに入れて表示させない。 Twitter ニュースを知るのはTwitterから。 ニュースサイトやYahoo!ニュース等のポータルは見ない。 Facebookは全く使わない。(アカウントさえ持っていない!) SNOWは一時期流行ったが、今は全く聞かなくなった。 スマートフォン・タブレットについて iPhone XRとiPad Pro(11インチ)を使っている。 iPhone 日常のコミュニケーションツール 電話としては全く使わない(アドレス帳3件のみ…) よく使うアプリ Instagram LINE マンガ系アプリ(少年ジャンプ、マガポケ) 以前はコミック本・週刊誌を買っていたこともあるが、今はアプリのみ 逆に書籍はKindleでは買わず紙で読む Netflix(YouTubeはあまり観ない) iPad デザインツール 大学入学時は紙とペンを使っていたが、デジタルの方が情報の保存性・共有性が高くiPadが重宝している。 大学のノートは全てiPadで取っている。 よく使うアプリ Noteshelf Adobe Sketch Adobe Draw 建築・インテリアデザインを専攻していて、当社の事業領域(ビジネスデザイン)に関心を持ってくれているため、価値観・課題感に大きな隔たりは感じなかったものの、メディア・デジタルツールの使い方については大きなギャップがありました。 特に、自分が最も利用頻度が高いGoogleやFacebookなどのサービスをほとんど使っておらず、情報収集のチャネルが全く異なる印象でした。 自分もデジタル機器はそれなりに使いこなしている方ですが、まだまだ知らない活用方法がありそうなので、引き続き若者に色々教えてもらおうと思います。

日本はもはや後進国であると認めるが、先進国を目指すべきなのか

日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう ソフトバンクグループの孫正義社長がそう語ったそうだが、自分の実感値もおおよそ同じ。 日本に閉じ籠もっているとなかなか実感が湧かないかもしれないが、今まで「途上国」として勝手に下に見ていた国を訪れると、この指摘は間違っていないことがわかると思う。 ではなぜここまで後れてしまったのか? それはやはり第三次産業革命、つまりIT革命に乗り遅れたのが致命傷だったと思う。 その原因は、多くの企業は国内市場のみの、従来型の折衝型ビジネスで成り立っているため、ITがそれほど大きな事業インパクトを与えづらい等諸々あるが、日本人に「楽したい」というマインドが薄い(あるのかもしれないが、良しとされない)ことが主因のような気がしている。 IT革命の立役者であるコンピュータ(自動計算機)は、「膨大で退屈な計算をしたくない」という怠惰さが開発の動機になったと言われているが、どの産業革命も実は「楽したい」というマインドが原動力になっていたように思う。 The Greatest Story Ever Told 未だに「楽せず時間をかけて頑張ることに価値がある」という根性論が支配しており、労働生産性とは全く正反対の方向に社会を導いていることは明白だ。 今、AIによる第四次産業革命が起きつつあると言われている。しかし、AIを活用するためには、情報がデジタルデータとして蓄積されていることが前提であり、日本においてはまずデジタルトランスフォーメーションが必要だ。既に周回遅れではあるが、一足飛びに「AI」を銘打ったツールだけ導入しても、中身がアナログでは生産性は上がらず、むしろコストが嵩むだけである。 そして、AI活用においても「どう楽するか」から考えないと生産性を高める方向には向かっていかない。 ところで、労働生産性を高めることは、人々の幸福度を高める上でも重要だが、「先進国」になってアメリカや中国と同じ土俵で張り合うことが、果たして我々の目指すべきゴールなのだろうか? 自分はそうではないような気がしている。 もしAIが社会を変革するのであれば、人の働き方や生き方が変わる事を見越し、どのような付加価値を生む国・地域・組織であるべきなのか? 答えの無い中でもビジョンを描かないと、いつまでも「後進国」であり続けるしかない。 昨今随所で「アート思考」という言葉を見かけることが増えてきました。「アート」という表現が、絵画や彫刻などのアート作品を想起させてしまい、自分とは縁遠いものと感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、「アート」には「自然の模倣」という意味があり、要は「自然思考」と言えるのではないかと考えています。 人は自然の一部であると考えた場合、我々はどんな状態にいることが最も望ましいのか? 本能的に未来を描いてみてもいいのではないかと思います。

組織の熱量と伝わり方

その昔、理科の授業で習ったところによると、熱の伝わり方には伝導・対流・放射の3種類があります。 伝導 熱が物体の高温部から低温部へ物体中を伝わって移動する現象 対流 流体の流れによって熱や流体中の物質が運ばれる現象 放射 熱が電磁波として運ばれる現象 社会での出来事は自然科学と似た性質を持つことがしばしばあります。企業等の組織にも熱量があって、それが組織内外のステイクホルダーに伝わることは事業が成功するための必須条件であり、組織コミュニケーションの主な目的です。 組織外へ熱が伝わる際には、旧来のマスメディアを通した放射と、口コミやSNSを通した伝導が主なチャネルとなり、昨今では伝導の重要性が増しているように感じます。 では、組織内ではどうでしょう。 熱源となるのは、やはり創業者や経営者の理念です。その熱が組織内の人を介して全体に伝導していきます。理想的には、組織の中心部から周辺に向かって、なるべく熱量をロスすることなく伝導され、組織全体が熱を帯びている状態だと思います。 しかしながら、多くの組織において熱量のロスが生じ、組織全体に熱がうまく伝導されていないケースが多いのではないでしょうか? 私のこれまでの経験では、組織全体の熱伝導率が低いのではなく、中心、つまり経営層に近いマネジメント層で熱伝導が遮断されてしまっているケースをよく見かけます。 その原因は何でしょうか? 経営層にある原因 「みんなわかっているはずだ」という思い込みでマネジメント層とのコミュニケーションを疎かにしてしまう。 新鮮な若手へ期待が偏ってしまい、マネジメント層より現場とのコミュニケーションを優先させてしまう。 マネジメント層にある原因 長期間同じ業務に携わってきた事による飽きや、年齢等によるモチベーション低下によって、経営層のメッセージを保守的な方向に曲げてしまう。 現場に迎合して「自分も大変なんだよ」といったニュアンスのコミュニケーションをしてしまい、経営層のメッセージを冷ましてしまう。 その他にも様々あると思いますが、おおよそ上記のようなことが原因になっているように見えます。 原因があるのであれば、それらを払拭すれば問題は解決されるはず。組織内の熱伝導率を高めるためのソリューション案はこちら。 経営層は、みんなわかっていないという前提で理念を説き続けるべし。その際、マネジメント層へのコミュニケーションを怠らず、現場と直接コミュニケーションする際にはマネジメント層と不整合が生じないように配慮しよう。 マネジメント層は、自分が(現場の代表ではなく)経営層の代弁者であることを自覚し、理念を自分の言葉として語るように心がけるべし。現場にいた過去の自分とは決別しよう。 こう見ると当たり前のようなことですが、なかなかできていない組織が多いために熱伝導問題が生じているということだと思います。 紺屋の白袴にならないよう、自戒の念を込めて。