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独り言

聴きこむこと

WOWOWの洋楽主義という番組でMR.BIGの特集をしていたので見入ってしまった。

昨年、錦織君の試合を観てすぐ解約しようとWOWOWに加入したけど、結局加入しっぱなしで、意外と番組(特に生中継)のクオリティが高いのが気に入っている。

MR.BIGは高校生の時によく聴いていて、バンドでも何曲かコピーしていたので懐かしかった。今では色んなジャンルの音楽を聴くけど、やっぱりロックはDNAが反応してしまうね。

そんなことを感じつつも、最近は音楽との付き合いが浅くなってしまったなと思う。

音楽を一番聴いていた学生の頃は、CDやMDなどのメディアだったので、入れ替えたり持ち運んだりするのが面倒で、1つのアルバムをリピートで聴くのが普通だったし、自分でラベルを書いたりして、十数曲のパッケージに愛着を持って聴きこんでいた。

しかし、iPodが登場して大量の音楽を持ち運ぶことができるようになってから、1つのアルバムをリピートすることはおろか、アルバムを通しで聴くことも無くなってしまった。ましてやSpotifyなどのストリーミングでは、とあるテーマで集めたプレイリストで聴くのが一般的になり、「アルバム」というパッケージ自体がもはや形骸化してしまっている。

「聴きこむ」機会が減ってしまったことによって、楽曲に魂を揺さぶられるような感覚をなかなか味わえなくなってしまったなと思う。(「最近の若いもんの音楽はわからん」的な爺さん化現象もあるかもしれないが)

これは音楽に限らず、WEBから様々な情報を手軽に入手できるようになってから、情報の取得がザッピング的になり、深く考えることをしなくなってしまったかもしれない。

クリエィティブなことをするためには、魂に栄養を与えるように、色々な刺激を受ける必要があると考えているが、表層的な行為だけで終わっていることが往々にしてありそうなので要注意。

何はともあれ、音楽好きとしては、NO MUSIC, NO LIFEというレベルで音楽と付き合っていたい。

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レビュー

嫌われる勇気

アドラーの心理学を、青年と哲人との対話調でわかりやすく解説した本。

自己啓発系の怪しげな内容かと思いきや、書かれていることは自分の普段の精神的価値観に近く、思考が整理されクリアになった。

それなりに色々と経験してきて、

  • 人と人の信頼は、どちらかが素(アホ)を見せないと始まらない。
  • 「もし◯◯だったら」のような考えても何も変わらないことは考えない。
  • 結果が変わらないのであれば、苦しみながらやるより楽しんでやった方が得。(たいていその方が良い結果になる)

のような楽観的な価値観を持っているんだけど、それを裏付けてくれています。

ちなみに、iPhone 6 PlusはKindle代わりとしても快適でした。

私の引いたラインマーカー

[quote]他者から与えられた答えは所詮対症療法に過ぎず、何の価値もない。[/quote]

[quote]変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」[/quote]

[quote]これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない。[/quote]

[quote]「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極める[/quote]

[quote]信頼することを怖れていたら、結局は誰とも深い関係を築くことはできない。[/quote]

[quote]計画的な人生など、それが必要か不必要かという以前に、不可能。[/quote]

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ビジネス

有田焼:伝統工芸の海外展開

先日、福岡滞在中の休日を利用して佐賀県有田市にある有田陶磁の里プラザに行ってきました。

2012年に事業構想大学院大学の講義で百田陶園の百田社長にお会いし、1616 / arita japanブランドの海外展開についてのお話を伺ってから、すっかり1616 / arita japanのファンになってます。有田焼の熟成された技術と、それがないと成し得ない精巧かつモダンなデザインが絶妙に融合された、これぞクールジャパンと思わせる逸品です。

イノベーター・ジャパンでプロデュースさせてもらっているカフェ、AVANÇONSでも1616 / arita japanの食器を使わせてもらっています。)

AVANÇONS

今回は突然思い立ってレンタカーを借りて行ったので全くアポなしだったのですが、たまたま百田社長がいらっしゃったので色々とお話を聞かせていただきました。(お忙しいところすみませんでした!)

百田社長

 

一時期は海外製の安価な陶磁器に市場を奪われ、斜陽産業となりかけていた有田焼を、百田社長が柳原照弘氏をクリエイティブ・ディレクターとして招き1616 / arita japanブランドを立ち上げることによって、一気に国際的な評価を勝ち取ったストーリーは、まさにプロジェクトXのようにエキサイティング。クリエイターを信じ任せられる、経営者としての度量もシビれる。そのうちガイアの夜明けで取り上げてくれないかな。。

はじめは職人さんたちの抵抗も大きかったようですが、今では百田社長が有田焼のイノベーターとして絶大な信頼を集めていらっしゃるようです。

イノベーター・ジャパンでは、

日本に埋もれた価値をIT・クリエイティブ・マーケティングで再び輝かせる

ということをミッションに掲げていますが、まさに有田のようなことを全国で起こしていきたいと考えています。

百田社長のお話には、イノベーターとして、経営者として、非常に良い刺激をいただきました。