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新型コロナウイルスが変える人間の生き方

新型コロナウイルスが中国武漢で確認されてからたったの半年で世界の様相が大きく変わってしまいましたね。どんなに影響力のある革命家でもこんなスピードでは絶対に世界を変えることはできないはず。人間の儚さと同時に、自然科学の強力さを改めて認識させられます。

みなさん、外出自粛や自宅勤務でこれまでとは異なるライフスタイルを強制され、少し飽きや疲れが出てきて、「早く元の生活に戻りたい」と思い始めていることではないかと思います。

しかし、残念ながら新型コロナウイルスが終息する目処は立っておらず、終息してもおそらく元の状態に戻ることはないでしょう。覆水盆に返らず。航海に喩えるなら、海の潮目が大きく変わってしまい、今まで目的地としていたところにたどり着くことが現実的でなくなってしまいました。どうしようもない。

数年前にグランズウェルというビジネス本がヒットしましたが、我々は文字通りGrand Swell(大きなうねり)の中にいます。大きなうねりの中では、それに逆らおうとしても体力を失うだけ。うねりに身を委ねるしか方法はありません。ダーウィンの進化論も示すとおり、変化に適合した者だけが生き残ります。

さらに、この変化は短期的なものではなく、おそらく何年もかかる長期的な変化になります。短距離走のように息を止めて乗り越えられるものではなく、長距離走のように呼吸と心拍を整えて臨む必要があります。

では、一人の人間としてこの変化をどう受け入れるか?

より良い道が開けたとポジティブに捉えるのが妥当だと思います。もちろん負の側面も山ほどあるけど、避けられないもの、自身の努力ではどうにもならないものは、それがベストだと受け入れるしかないからです。

元来人間は、自然界の中で、自然科学の法則に従って生きている一種の生物でしかありません。いくら立派な理想を掲げても、自然科学に反する理想は叶わないのです。これまで人工的につくられた理想を、みんなどこか違和感を感じながら追っていたような気がします。それが新型コロナウイルスによって、強制的にストップがかかりました。

社会のペースが緩慢になった今こそ、ひとり一人が自分の本音の理想を描き、それに向けて方向転換をするチャンスです。

決して元に戻ろうともがくのではなく、これまで見て見ぬ振りをし続けてきた自分の理想に向けて舵を切り、流れに身を委ねてみませんか?

人生、生きているだけでまるもうけ。

瀬戸内の夕暮れ
瀬戸内の夕暮れ 2019/8/8 ©Junya Watanabe

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