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Innovator Japan meets Scandinavian Design Thinking

5月の1ヶ月間、KAOSPILOTの4人の学生が、イノベーター・ジャパンでインターンシップを行いました。

KAOSPILOTは、デンマークのオーフス市にあるビジネスデザインスクールで、混沌とした状況(KAOS)の中で、パイロット(PILOT)のように道を切り拓く人材を育成することをテーマにしています。

彼らとの出会いは今年の2月、KAOSPILOTに在籍中の唯一の日本人、大本綾さんのご紹介で、事業構想大学院大学を修了した同期2名と体験入学させてもらいました。「日本のアントレプレナーシップ」というテーマでセミナーをさせてもらったところ、多くの学生に興味を持ってもらい、その内の4人が実際に日本にやって来ました。

今回のインターンシップのメインテーマは「日本における育児中の女性の労働環境の改善」。諸々の社会制度が整っている北欧と比較するとショッキングな状況だったようですが、北欧らしいユニークなアイデアを織り交ぜた、魅力的な事業計画をつくってくれました。

本プロジェクト以外にも、当社が運営するオープンイベント、InnoCAFE #5 北欧のデザイン思考 × イノベーションの企画もしてもらい、過去最多の方々が集まる大盛況なワークショップになりました。(TOKYO GRAPHIC DESIGNERSに当日のレビューを書いていただきました)

InnoCAFE #5

当社には外国籍の社員も数名いますが、デンマークから一度に4名のメンバーが加わることで、まさにお祭りのような1ヶ月でした。

初めての外国人インターンシップ受け入れということで、当初は社員の英語力やコミュニケーション力など不安があったものの、そんな心配は全く必要無く、一瞬で打ち解け、最後には別れを惜しんでみんなで涙のハグ。

改めて、人と人の信頼関係に言葉や国籍は関係ないということを実感しました。当社には一度も日本から出たことのないメンバーも多いのですが、その感覚を理解する良い機会になったようです。

[quote]インターネットの世界には国境は無いので、ワールドワイドにサービスを展開しないと意味が無い。そのためには多国籍チームで戦わないといけない[/quote]

という信念を持っているのですが、今回その道筋が見えてきたような気がします。

彼らにも褒めてもらえたように、やっぱり当社の一番の強みはチームワーク。個性豊かなメンバーだらけだけど、一致団結した時のパワーは素晴らしいと思う。

本当に夢のような1ヶ月間でした。

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組織開発 × 震災復興 × 起業家ネットワーク

福島の郡山に社員研修に行ってきました。

もともと「社員のポテンシャルを引き出す」ことをテーマにしていたんだけど、せっかく遠隔地に集まって研修するのであれば、会社の枠の中で形式的な研修にするのではなく、研修の成果物が実際に社会に役立つようなスキームにしたいと考えていました。

そんな中、色々なご縁で、

  • デンマークのデザインスクール「KAOSPILOT」のメソッドで社員のCreative Leadershipを高めよう!
  • オープンデータで人々に力を与える「SAFECAST」の活動に乗っかり社会と繋がろう!
  • 郡山のコワーキングスペース「co-ba koriyama」で現地の起業家と連携しよう!

といった要素が合わさり、1泊2日にしては極めて濃厚な「Creative Leadership Camp in Koriyama」が実現しました。

Creative Leadership Camp in Koriyama

マーケティングチームは、Ayaさん(KAOSPILOT)にファシリテートしてもらいながら、実行プランの組み立て。

Creative Leadership Camp in Koriyama

製作チームは、Joeさん(SAFECAST)のインストラクションを受けながらガイガーカウンターの組み立て。

Creative Leadership Camp in Koriyama

地元郡山の先輩起業家、渡邉さん(iMD)、宗像さん(TELEJAPAN)に貴重なアドバイスをいただきました。

Creative Leadership Camp in Koriyama

2日目は実際に街に出て、計測&フィールドワークを実施。

Creative Leadership Camp in Koriyama

最後は各チームから成果発表。

普段、WEB関連の業務に携わっていると、顧客とFace to Faceでコミュニケーションすることが少なくなりがちなので、このようなフィールドワークがマーケティング感覚を養う上で非常に重要だと思いました。

今回色々な方にお会いできましたが、このご縁を大切に、継続的なアクティビティにつなげていきたいと思います。

改めて、今回の研修を支えてくれた皆様、本当にありがとうございました!

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有田焼:伝統工芸の海外展開

先日、福岡滞在中の休日を利用して佐賀県有田市にある有田陶磁の里プラザに行ってきました。

2012年に事業構想大学院大学の講義で百田陶園の百田社長にお会いし、1616 / arita japanブランドの海外展開についてのお話を伺ってから、すっかり1616 / arita japanのファンになってます。有田焼の熟成された技術と、それがないと成し得ない精巧かつモダンなデザインが絶妙に融合された、これぞクールジャパンと思わせる逸品です。

イノベーター・ジャパンでプロデュースさせてもらっているカフェ、AVANÇONSでも1616 / arita japanの食器を使わせてもらっています。)

AVANÇONS

今回は突然思い立ってレンタカーを借りて行ったので全くアポなしだったのですが、たまたま百田社長がいらっしゃったので色々とお話を聞かせていただきました。(お忙しいところすみませんでした!)

百田社長

 

一時期は海外製の安価な陶磁器に市場を奪われ、斜陽産業となりかけていた有田焼を、百田社長が柳原照弘氏をクリエイティブ・ディレクターとして招き1616 / arita japanブランドを立ち上げることによって、一気に国際的な評価を勝ち取ったストーリーは、まさにプロジェクトXのようにエキサイティング。クリエイターを信じ任せられる、経営者としての度量もシビれる。そのうちガイアの夜明けで取り上げてくれないかな。。

はじめは職人さんたちの抵抗も大きかったようですが、今では百田社長が有田焼のイノベーターとして絶大な信頼を集めていらっしゃるようです。

イノベーター・ジャパンでは、

日本に埋もれた価値をIT・クリエイティブ・マーケティングで再び輝かせる

ということをミッションに掲げていますが、まさに有田のようなことを全国で起こしていきたいと考えています。

百田社長のお話には、イノベーターとして、経営者として、非常に良い刺激をいただきました。