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Nexus Oneを入手しました

アメリカに留学中の弟に頼んでGoogleから発売されたスマートフォン、nexus oneを送ってもらいました。

ちなみにGoogleのサイトから直接買ったので、本体$529+州税$33で合計$562。今のレートだと日本円で51,142円。輸入ショップだと100,000円くらいで売っているのでかなりお得になったかも。

SIMロックフリーなので、NTT docomo、SoftBankどちらのSIMでも使えます。肝心のパケット通信についてはこちらのブログを参考に、普段使っているdocomoのパケ・ホーダイダブルの無料オプション128K通信を設定してみました。docomoに問い合わせたところ、スマートフォン向けのBiz・ホーダイダブルにしても、docomoが販売している端末以外は外部機器扱いになって上限が13,000円になるとのこと。まったくわかりづらい仕組みだ。ま、大半の時間はWi-Fiつながるところにいるので、とりあえず128Kで我慢。

まだちょっと触っただけだけど、iPhoneに比べるとUIの洗練度は格段に低い。App StoreにあたるAndroid Marketもまだ混沌としていて、欲しいアプリにたどり着くために必要な情報が整理されていない感じ。一方、もちろんのことながらGoogleのサービスとの連携はいいので、GoogleのIDを入れるだけでGmailもカレンダーも同期され、プッシュで通知してくれる。まだまだこれからかな。

まずはこいつを使ってandroidアプリ市場の調査と、できれば簡単なアプリの開発くらいは試しにやってみたいなと。iPhoneアプリと違って、Macがなくても開発でき、プログラムもJavaで書けるみたいなので、開発者の裾野は一気に広がると思います。

というわけで、個人的にはandroidアプリ市場はiPhoneを上回る勢いで伸び、これらスマートフォンの普及がここ数年で急拡大すると見込んでいます。少なくとも世界では既にそうなりかけているのに、日本ではみんなして汎用性のないガラケーゲームにたかっている現状を見ていると、日本人はつくづく内向的だなーとかなり危機感を感じます。

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Google Buzzについての考察

GoogleからGoogle Buzzなる新機能がリリースされましたね。


GmailのインターフェイスからTwitterのようなショートメッセージを投稿できるようですが、世間では色々と否定的な意見が多いようです。


しかし、Googleが単純にTwitterの後追いとかそんな短絡的な戦略で来るとも思えず、ちょっと自分なりに考えてみました。


個人的には、Google BuzzはAndroidをターゲットにしてリリースしたと考えます。「もうTwitterには対抗できない」とか「Gmailにそんな機能つけてどうするんだ」といった意見は、ちょっとPC寄りに考え過ぎなのかなと思います。


日本以外ではキャリアが発行する携帯メールアドレスというのは普及していなくて、SMSで短文のやりとりをするのが普通です。スマートフォンが登場すると、写真などのリッチコンテンツを送受信する機会が増えるため、必然的にPCと同じようなメールの仕組みが必要になります。さらにSIMロックフリーなエリアでは、キャリアに依存しないメールアドレスが必要です。


そんな環境では、OS(Android)との親和性が高いGmailがコミュニケーションツールのデファクトスタンダートとなりそうです。おそらくGoogleはGmailを従来のPCメールの代替ではなく、モバイルでの利用も含めた総合コミュニケーションプラットフォームと考えているのではないかと。


そう考えると、Gmailはまだ従来のPCメールと同様に1:1(もしくは1:n)のコミュニケーションツールで、n:nのソーシャルなコミュニケーションを実現するためにGoogle Buzzをリリースしたという見方ができると思います。


もしそんなシナリオになった場合、AndroidがモバイルOSのシェアを取る→Gmailおよびそれに付随するGoogle Buzzがコミュニケーションツールのデファクトスタンダードになる→TwitterやFacebookなどのソーシャル先行者をひっくり返す ということもあり得るのかなと思いました。


以上、勝手な推測でした。

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台湾モバイルサービス事情

最近もっぱらTwitterでブログから遠ざかってたが、頭の中を整理するために久々に重い腰を上げてみた。

今回の台湾出張ではモバイルビジネスのきっかけを掴みに来たわけだが、モバイルキャリア数社と接触して色々と情報収集ができた。かなりのお役所気質なので接触すること自体困難なのだが、とあるツテを辿ってなんとかアポが取れた。

低いレイヤーの方から整理すると、

  • ハードウェア
  • 現在2Gから3Gへの過渡期で、まだまだ2G端末のシェアが高い。同時にスマートフォンのシェアが急激に伸びており、既に20%がスマートフォンになっている。しかも若い世代ほどスマートフォン使用率が高いらしい。さすがHTCのお膝元の台湾だけにみんなITリテラシーが高いのだろうか。iPhoneの人気も高く品薄の状態が続いているようだ。ちなみにスマートフォンではない従来の端末は「フィーチャーフォン」と呼ばれている。 

    2年契約で端末料金が安くなる制度が一般的で、ほとんどのユーザーがこの方式で2年毎に機種変更している。ちょっと前の日本と同じ感じ。興味深いのは、機種変更のタイミングで3Gのフィーチャーフォンではなくスマートフォンにするユーザーが多いらしい。日本のガラケーモバイルメディアのような進化はしないのかもしれない。
     

  • ネットワーク
  • 一応パケ代定額プランもあるらしいが、まだまだ一般的にはなっていない模様。日本と違って地下鉄でもどこでも電波が入るのだが、ウェブブラウジングしている姿はあんまり見かけない。むしろ丁重に携帯電話をケースに入れてさらにバッグの中にしまっている人が多い気がする。鳥と卵論になってしまうが、モバイルメディア市場が膨らむためにはある程度安価なパケ放題が必須条件だと思うので今後に期待。

     

  • サービス
  • 既にモバイルゲーム市場が存在しているが、ほとんどがJavaアプリ。モバゲーのようにブラウザベースのものではなく、一回ダウンロードすればオフラインで遊べるもの。大半はダウンロード時に課金されるものだが、アプリの中で通信をしてアイテム課金するタイプのものもあった。Flashアプリも存在しているが極わずか。世界的にはこの方が一般的なのかもしれない。 

    Facebookでもおなじみの開心農場は早くもJavaアプリとしても人気のようだ。そもそもコミュニティーサービスがモバイルに進出していないのもあるが、モバイルにはソーシャルゲームという概念はまだ浸透していない。

というわけで、日本のモバイルコンテンツをそのまんま移植するというわけにはいかなそうだが、パケ死を恐れながらのデモは好評だったし、感覚的には何とか入り込めそうな気がするので頭をこねくり回してみるか。