ラッシュを放置するから痴漢も冤罪もなくならない

最近、通勤時間帯に痴漢と疑われた人が(真偽はさておき)線路に逃亡するケースが頻発している。

線路への立ち入り「逃走」相次ぐ…「痴漢」を疑われた場合、どう行動すべきか?

自分も中学生の頃から電車通学をしていたので、怪しいシーンに遭遇することはよくあったし、今でも山手線を使って通勤しているが、かなりの頻度で「緊急停車」が発生し、そのうちの一定割合が痴漢事案らしき雰囲気だ。

一時前まで「痴漢と疑われたらまずその場を立ち去るべき」といった情報がテレビやネットで伝えられていただろうが、さすがに線路に逃亡して賠償金や命を落とすリスクを負うのは本末転倒。

もちろん痴漢を犯す人間が悪いのだが、ラッシュ(200%を超えるような乗車率)を容認している鉄道会社にも一定の責任があると思う。

朝晩のラッシュを経験したことのある方ならわかると思うが、すし詰めの電車内では人と人が接触せざるを得ない状況になっている。つまり、物理的な接触が容認されているため、それが意図的かどうかがわからない状態になってしまう。

これが痴漢が入り込む隙になり、冤罪が発生する原因でもある。さらにこのストレスが乗客をいらつかせ、「お客様トラブル」も頻繁に引き起こしている。

痴漢・冤罪問題をなくすには?

では、どうすれば痴漢・冤罪問題をなくすことができるのか? 自分も電車通勤をする以上そのリスクに晒されているわけで、何とかしてこんなくだらないことに気を遣わなくて済むようにしたい。

いっそのこと、乗車率の上限を法律で定めてしまうのはどうだろう?

エレベーターと同じように、規定の重量を超えるとアラームが鳴りドアが閉まらなくなる。乗客の間に適度な空間が保たれることによって、痴漢が入り込む隙をなくしてしまう。結果、冤罪や「お客様トラブル」のリスクも限りなく低くなる。

一方、これによって電車に乗れない人が発生し、これまでの時間には出社できなくなるかもしれない。でも、それはそういうものとして諦める。人々が健康的に通勤できるキャパシティはそれだけしかないのだから。

その時間に出社できなくても、時間をずらしたり、リモートワークをしたり、いくらでも働く方法はある。20km程度であれば自転車でも十分通勤できる。働き方改革や健康増進もできて一石二鳥。

鉄道会社のビジネスにもマイナスの影響があるかもしれない。それもそういうものとして認めるしかない。乗客を健康的に輸送する手段を提供できていないのだから。

しかし、従来の輸送手段を変えなくてなならないということは、イノベーションのチャンスでもある。たとえば、山手線は環状なのだから環状に繋がった車両を走らせればキャパシティを増やせるかもしれない、とか。(適当)

日本人は忍耐することを良しとする価値観のために、問題のある状態を耐えて放置する傾向があるように思う。そのマインドセットが、ラッシュ問題だけでなくブラック企業問題など様々な社会問題の根底にあり、変化やイノベーションを妨げている。

これを機に、通勤にイノベーションを起こしませんか?

イノベーター・ジャパンでは郊外型ワークスタイルの実験として&donutsプロジェクトを推進しています。

&donutsプロジェクト

&donutsは「あんどーなつ」と読みます。

由来は後ほどお話するとして、

現在イノベーター・ジャパンでは郊外型オフィスの実験を行っています。

そこで働くのは子育て中の女性たち。柏の葉(千葉県柏市)に&donutsプロジェクトの第1号オフィスを開設しました。

1つめのドーナツ

さかのぼること約6年。当社の社員を含めて、自分の周りで子供が生まれることが多くなりました。しかし聞こえてくるのは幸せな話ではなく、「保育園に入れない」という悲痛な声。

ひどいものになると、「保育園は共働き証明がないと入れないと言うし、会社は入園証明がないと入社できないと言う」といった完全にデッドロックしているケースも。

その頃から、

みんなで交代で面倒を見れば必ずしも保育園が無くてもなんとかなるのではないか

と考え始め、デンマークのコレクティブハウスの話を聞いた時に、これはなんとかできると確信しました。

2015年にデンマークのビジネスデザインスクールKAOSPILOTの学生4人が当社のインターンシップで共に構想したのが、育児中の女性の働き方にイノベーションを起こす環境づくり。&donutsの原型となるアイデアでした。

 

円形のキッズスペースを取り囲むようにドーナツ上のワークスペースがあり、どこからでも子供の様子を伺えるオフィス。そこでは、ただ働くだけでなく、子供や働く人向けに様々な教育コンテンツが提供されている。

これが1つめのドーナツコンセプト。

2つめのドーナツ

2つのめのドーナツコンセプトは「郊外」です。

多くの人が都心で働き、毎日満員電車で消耗しながら通勤をしている。これって果たして幸せな状況なのか? ましてや、子供を保育園に預けてから満員電車に押し潰され、風邪でも引こうものならとんぼ返りしなくてはならない。

もし、郊外の自宅の近くで働くことができれば、通勤の苦痛から逃れ、子供のそばにいることができ、ゆとりのある環境で集中して働くことができる。一石二鳥どころか、一石五鳥くらいのメリットがありそう。

実際、イノベーター・ジャパンは東京と福岡にオフィスを構え、プロジェクトメンバーが散在している環境で仕事をしています。今の時代、ITツールを使えば遠隔地でも問題なく仕事ができてしまいます。

都心に託児所併設のオフィスをつくる企業も増えてきているようですが、

これからは仕事に合わせて人が移動するのではなく、人に合わせて仕事が移動する時代になる

と考えています。

KOIL@柏の葉からスタート

というわけで今回スタートの地に選んだのが柏の葉。都心から電車で30分程度ですが、つくばエクスプレス(TX)という新しい路線でここ数年で急速に整備された街。都心から移り住んだ人も多く、ポテンシャルに満ちた人材が溢れています。

その柏の葉に住む友人夫妻が&donutsプロジェクトのコンセプトに賛同し、協力してくれることになったのが決め手でした。自分の生まれ育った柏でプロジェクトができるのも運命を感じています。

今はまだコワーキングスペースKOILの中でシンプルなオフィスを開設したばかりですが、徐々に色々なドーナツコンセプト「&donuts」を実現すべく、様々な実験をしていきたいと思います。

もし周辺にお住まいで&donutsプロジェクトに興味をお持ちの方がいらっしゃったら、お気軽にご連絡ください。

イノベーター・ジャパンへお問い合わせ

イベントのお知らせ

そして、来月(2017年3月2日)にはイノベーター・ジャパンのほぼ月一イベントInnoCAFEを柏の葉で開催する予定です。テーマは「柏の葉で実現する女性のキャリアデザイン」。子育て中の方も参加しやすいように初の午前開催です。

お子様連れでもOKですので、ぜひ遊びに来てください。

InnoCAFE#29 柏の葉で実現する女性のキャリアデザイン

まだ始めたばかりですが、Facebookページにも随時情報を上げていますのでぜひフォローをお願いします!

ついでに、イノベーター・ジャパンも人材募集中です。チャレンジ精神旺盛の方、ご応募お待ちしています!

イノベーター・ジャパン募集職種一覧

 

というわけで、柏の葉周辺のみなさん、KOILのみなさん、私たちの&donutsプロジェクトを温かく見守っていただきつつ、ぜひご協力をお願いします。

その他のエリアの方は、柏の葉がうまくいき次第展開したいと思いますので、しばしお待ちください。

 

在学中ギャップイヤー制度

よくあるギャップイヤー制度というのは、高校〜大学もしくは大学〜大学院という節目に社会活動を行うことによって見聞を広めるというものだが、日本の場合「辛い大学受験を終えて早く花のキャンパスライフを送りたい」とか、そもそも文系は大学院進学率が低いなどの理由であまり馴染まないような気がする。

そこで、大学の2年と3年の間に制度としてギャップイヤーを設け、興味のある業界で1年間契約社員として働いてみるというというのはどうだろう?

学生のメリット

  • 1年間の社会経験を通してやりたいことを見つけるチャンスができる。
  • 就職活動時に無駄な動きを減らすことができる。
  • 社会人としての基礎を習得することで、学生起業した際の成功率が上がる。
  • 大学3〜4年で本当に学びたいことを学ぶことができる。
    →自分は今社会人として大学院に通っているが、大学時代より10倍以上吸収力があるように感じる。

企業のメリット

  • 様々なタイプの人材をリスク低く採用し、どのようなタイプを採用すべきか見極められる。
  • 採用時に高いコストを払わなくても、ある程度の認知を得ることができる。
  • 企業が教育の機能を持つことにより、社会的責任を果たすことができる。

社会のメリット

  • 良くも悪くも企業の内情が学生間で共有され、良い企業には人が集まり、そうでない企業には人は集まらず、企業の自然浄化作用が生まれる。

もし在学中ギャップイヤー制度を採用してくれそうな大学があったらブレストしに伺います!